「絵画の庭―ゼロ年代日本の地平から」展(国立国際美術館)

2/7に国立国際美術館で「絵画の庭―ゼロ年代日本の地平から」展を鑑賞してきたので感想を書きます。
この展覧会は国立国際美術館で2010/4/4まで開催中です。
いま詳しい内容や批評を読みたくないという人はここから下は読まないでください。
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この展覧会は日本の若い世代を中心に活発な動きが見られる、この10年余りの新しい具象的な絵画に焦点を当てるものとのことだった。
それだけに、さぞかし若い人たちのパワー炸裂!といった展覧会になるかと少し身構えて足を運んだのだが、意外に大人しかった。ドローイングの中には風が吹けばふっ飛んでしまいそうな存在感の薄さのものもあった。大画面の作品でも、色づかいが派手な作品でも、総じて大人しい作品が多かった。先月に「THEハプスブルク」なんか見てしまったからだろうか?
さすがに奈良美智や会田誠ともなるとそれなりの存在感をたたえていたが、それでも大人しく感じた。

ここでけなしモードに入ってしまうとつまらないので、なるべくじっくり見てまわる。大人しいなら大人しいなりに、内省的なら内省的なりに「静寂の強さ」「厳かさ」「神秘性」など、何かこちらの心にしっかり刺さるものがほしい。そういう意味では、私は小沢さかえの絵の持つ美しさと幻想的な世界に心ひかれた。

そしてなんといっても、草間彌生だけは別格だった。今回展示されていたのは2004年に集中して描かれた小品シリーズだが、くっきりとした明快な黒の線描と、原色を主にした色彩で塗り分けられたその作品たちからは強烈な存在感を感じた。「初恋の日々」「幸いをもとめて」「女たちのかたらい」「WOMEN」「GIRLS AWH」等、女たちの横顔がつながれた作品が特に美しく、他にここで展示されている作家にはない強さを感じた。この強さはどこからくるのだろうと考えてみたが、おそらく思考や感情といったものを絶妙なコントロールでひとつひとつ作品に仕上げていったのだろう、と私は想像する。

この展覧会では作家ごとに展示室が区切られていて、他の作家のは1周か、せいぜい2周くらいする程度だったのだが、草間彌生の部屋だけは5周くらいして何回も作品を見た。

最近の日本の若い作家の動向を知りたいという人には見てほしい展覧会といえる。今回私は上記のような感想を抱いたが、これはあくまでも私の感想である。参加作家・作品の数が多いので、原画を見てお気に入りの作家を発見する、という楽しみ方もできる展覧会である。

2件のコメント

  • By Moca, 2010/2/8 月曜日 @ 18:01:14

    まさしく今日、絵の先生から紹介されましたので
    近々行ってこようと思っています。
    あいまいみーさんの作品も原画を見たいな~。

  • By あいまいみー, 2010/2/8 月曜日 @ 19:14:17

    >Mocaさん

    おー、なんと絵の先生ご推薦なんですね。
    やっぱり美術を極めるには、自分で作品を創るのと、他人の作品を鑑賞するのと両方必要なのでしょうね。
    しかし、鑑賞って意外と気力体力要りますから、私には両立は結構大変だったりします。どっちも好きだからできるので。
    私の絵の原画ですか。なるべく見られる機会を作りたいとは常々思っています。機会ができたらこのブログでも告知しますから、お楽しみに……。

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